つぎはぎ/偶像/天使たち

脳内、日記、自分か好きな人の精神分析、てきとー独自哲学などなど

(詩) 「とうめいなもの」

きみの少年期、きみの幼児期、少年時代。
天使。熾天使。その翅、翼。
眩いもの、煌めくもの、ときめきの具現。
瞬間を永遠に留めるもの。幻に形を与えるもの。
夢のたびに会えるひと、頭の中にだけ住まうひと。
幻覚と現実のはざま。有機物と無機物のはざま。
冷たくてあたたかいもの。熱い氷。冷たい炎。
霞がかったゆびさき。現在を力強く形作る。

 

儚くて、透明で、永遠ではないもの。
今にも消えそうで、か弱いけど、芯のある強いもの。
遠くて近い、キャッチーでチープだけど、万能で有能で、
身近だけど身近じゃない。自担たちのことはそう捉えてるから、それを表現する支持体にプラスチック(プラ板)は最適かもしれない。この熱い氷、冷たい炎(オクシモロン)はシェイクスピアの文法だから、演劇にも繋げれそう。

 

海が見えるでしょう 雨の音 高速道路 金属 金属の張り巡らされた 巣窟 そのうち 車 謎の億土の味 耳慣れた味 白い壁 に張り付いた泥 その味だ(泥の味 常に張り付いたジーンズ 船に張り付いている 船の先に りんごが落ちている泥水 我々はそれをすすっている黄色い海が見えるだろう この人となって フィルムとなって黒く 黒くなっていく そういうことだ)雨の音 心臓を追い詰める 激しく詰め寄る 唇を乾燥させる 脳を圧迫 される そのすべて 皮膚が張り詰め その中に肉がある 人間は肉の塊としてそこにある 雨がそれを暴く 人形のふりをした人間に 雨を浴びせ 血の通った人間であったことを思い出させる みんなどこからか出血している グロテスクだ それがワンピースの下の痣 そのしたの切り傷 雨が頭痛を引き起こす 頭が痛い オレンジの光とゆがんだ 家の柱が 高速道路を走る 天使がいる 遥か遠く 関係のない お前たちには関係のない 関係ない天使だ 関係ない天使が高速道路を走っている 天使は傷つき足は折れ血まみれで 傷だらけの天使を助ける者は誰もいない 。いない。いない。それ。を。

 

静謐で清閑 湿った乾燥 停滞する熱

 

水槽 水槽 水槽

電球。電球。電球。