つぎはぎ/偶像/天使たち

脳内、日記、自分か好きな人の精神分析、てきとー独自哲学などなど

『つぎはぎの/理想/偶像/天使たち/の/わたしの部屋』

はい。何のことかとお思いでしょうみなさま。

これは今年の7月頃に制作した展示課題(インスタレーション)作品のタイトルでございます。当ブログ自体のタイトルにも引用しましたね。初見の方は何のこっちゃって感じでしょう。ちなみにまだはてなブログを使い慣れてなさ過ぎて改行の空白の幅の直し方なんかがわからないのでなるべく改行無しでいきます。すみませんね。まったく、、

では、まずどんな作品かというと、こちらです。

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はい。・・・自分の写真がデカ過ぎるうえに、著作権ガン無視ドン引きですね。

というのは全部一旦置いといて、要するに、『とつかさんと自分』の作品です。気持ち悪いとか言わないでくださいね、まだ私はガラスの十代ですから。しっかり傷付きますよ。

この作品の経緯はですね、まずこの作品を作ったのが『版と写真』という版画コースの授業で、写真による複製などに重きを置いた自由度の高い課題でした。しばらくブループリントという手法をみんなで試したり、座学があったり、(欠席して橋本良亮のスワンキングを観に行ったり)、と色々あった後、課題として出されたのが「それぞれにスペースあげるからその範囲内で自由に展示作品を作ってね(^_-)-☆」というものでした。ちなみに他の生徒の名誉のために言っておくとこんなリアコジャニオタ展示をしたのは私だけでした。話は戻り、その課題内容を最初に聞いた時に私が思ったのは「自分だけの空間、自分の部屋を作りたい!」というものでした。私の実際の部屋は昔の中学生の茶の間オタクの部屋をテーマに、安いコピー用紙に印刷した切り抜きをペタペタ壁に貼りまくった部屋です。それをもっと狭い空間に凝縮しよう!と考えた訳です。で、作業が始まり、この様子はインスタのストーリーのアーカイブにあるのですが、真っ先に学校のプリンターとブループリント用のフィルムを私物化し、自担を印刷しました。(※これもいけません。法律、ゆるしてください。)やっぱり推しの写真がでかでかと壁に貼ってある空間は落ち着きますね、なんといっても私の部屋がそうですから。馬鹿らしいけれど、そこがテーマになっている以上これも重要なことなのです。それから私は寺山修司が大好きで、もちろん映画作品の田園に死すも大好きです。で、その予告編にしか流れないテロップがあって、その文章が特に大好きなんです。

「俺の現在は 俺の少年時代の嘘だった」

「俺の少年時代は 俺の現在の嘘だった」

この文章です。この文章は私のアイドル観に多大な影響を及ぼしていますがそれは後述。この文章もフィルムに1枚ずつ印刷してもらい、あとはコピー用紙にも1枚ずつ印刷して壁に貼りました。

それから、今は改善傾向にあるんですけれど、当時の私はそれはもうひどい不眠症で処方だけでは眠れる訳も無く、個人輸入睡眠薬を購入し、毎日大量に摂取する日々を送っていました。今思えばかなりのジャンキーです。恐ろしいですね。市販薬の乱用もしてましたから。メンヘラ特盛セットです。今まともになれて本当によかったです。当時はなぜか薬を飲まないと文章が書けない状態でしたから・・・。話が逸れました。まぁともかく私はかなりの睡眠障害だったわけです。で、今回勝手に作品のテーマに入れられてしまった哀れな私の担当、戸塚祥太さん。有名だと思いますが、彼もなかなかの不眠に異様な頻度での金縛り、と、明らかな睡眠障害。私はそれ以外にも彼のメンタル面が不安です。今は調子良さげですが。で、担当であることに加えて同じ睡眠障害という悪い共通点。私は勝手な仲間意識を感じ、最終的には私は彼のすべてをわかってる!!という状態になりかけました。まぁ、それはラリってたんですが。戻ってこれてよかったです。ともかく、私は睡眠薬が大好きなとつかさんと私を繋ぐアイテムのように思えていました。なので中央に設置した台にはかなり早い段階から睡眠薬の空き殻が置かれていました。実際、私は好きなアイドルの夢を頻繁に見ますし、睡眠薬の過剰摂取でおかしくなっていた時にはとつかさんの幻覚が見えたりもしていました。だから私からすれば睡眠薬は本当に私ととつかさんを繋いでくれるものだったんです。本当の限界ジャニオタです。あ!引かないでください!!どうか最後まで読んでいってくださいな・・・。この製作段階では他には、もう既に自分の顔写真(自撮りだったり他撮りだったり)もたくさん壁に貼っています。まだサイズの小さいものだけですが。このあたりからテーマが『自分だけの空間、自分の部屋』から冒頭の『とつかさんと自分』に変わっています。可哀想に、我を失ってしまったんですね。もう気分は完全に「大好きなとつかさんとわたしの部屋♡♡2人だけの空間♡」です。なんだかコンセプトが当初と違います・・・。焦りを感じますね。でもまあ、その暴走状態がある意味よかったかな、とも思ってます。

その翌日あたりからでしょうか、ハガキ用紙を偶然200枚程手に入れた私はプリンターのあるPCルームに籠りました。とつかさんの幼少期から現在までを大量に印刷するためです。この時点で壁に写真をバーーッと並べてストーカーの部屋じみたものにしようという構想がありました。睡眠薬の殻を置いた時点で作品にいわゆるメンヘラ要素を取り込もうとは考えていたのです。そしてこの授業では質の良い巨大な光沢紙に印刷できる大型プリンターが本来の面倒な手続きなしで使うことができました。そこでジャニーズ舞台に脳を侵食された私は何故か思いました。「自分の巨大な写真を一番のメインとして貼ろう!!」と。イメージしたのは初期のSHOCKの冒頭に出てくるコウイチの巨大な顔写真のパネル、演舞城(かな?)の冒頭に出てくる巨大な義経タッキーのパネルなどです。まさかそれを学校課題でやるバカはいない。一昨日あたりに久々に広げてみたんですが、本当に本棚2個分くらいの大きさがありました。デカ過ぎでしょう・・・。当時、私の友人たちも絵画以外の手法にはまっていて、大型プリンターを使っている人もいたのですが、こんなではありませんでした。そして、この巨大写真を契機に壁に貼られた私の自撮りもどんどん増えていき、かなりメンヘラ度合いがアップしてしまいました。しまいにはとつかさん(というかアイドル)をイメージした詩も書いてしまう始末。実のところ出来は気に入ってます。データは失くしたので画像で。

これはまんま私からのとつかさんのイメージと、当時の心境、あとは好きなものの羅列ですね。偶像、などの単語からアイドル自体の在り方に思いを馳せていた様子が汲み取れます。言葉のリズムに関しては、去年あった橋本良亮くん主演の『ピース』-peace or piece?- という神舞台(本当に素晴らしいし、この後言う台詞の部分も収録されているのでお時間のある方はぜひYou Tubeにある開幕スポット映像を!!)にある台詞、キング・クリムゾン21st Century Schizoid Man の歌詞の和訳のアレンジ台詞にかなり影響を受けています。これが本当にかっこよくて。改稿前バージョンの『喜びの歌』ではもう少し直訳になっています。ピースでは権威主義者の飛沫が染み付いたマスク」など本来の歌詞にはない世相を反映した台詞が追加されていて、本当にかっこいいんですよね。で、この台詞、リズムもとても良いのでかなり影響を受けていると思います。ちなみにジャニーズ舞台ではない『喜びの歌』はDVDが出ています。羨ましい・・・。流れでもう1枚貼っていた文章も紹介しようと思います。こちらです。

これは江戸川乱歩『蟲』という短編の抜粋です。事件性があるように魅せたかったため、赤褐色のスプレーで血痕風にしました。何故この文章かというと、単純に私がとつかさんに演じて欲しい役だからです。中央に太字で強調した「僕達はこの広い世界の中で、たった二人ぼっちなんですよ。誰も相手にしてくれない、のけ者なんですよ。」という台詞が私のイメージする戸塚祥太であり、言って欲しい台詞です。そんなに長くない短編で青空文庫にもあるので是非。戸塚祥太をキャスティングしたい私の気持ちもわかるはずです。さらに続けて詩の話をしましょう。先ほど後で、と言った田園に死すの予告編の詩ですね。もう一度貼ります。今度は画像で。

・・・めちゃくちゃジャニーズじゃありません???

ジャニーズはアイドル誌に載ります。そこで様々な嘘を吐きます。簡単なものだと、誰々に憧れて入った、とか。そういった少年時代の嘘があって現在の自分(ジャニーズ)がいます。でもその少年時代の噓でさえ、現在の嘘で塗り替える。デビューしてから、あれ?なんか前話してたのと違くない??なんてことよくありますよね。それです。この文章(詩)に私はすごくジャニーズを感じました。しかもとりわけとつかさんは証言が変わりやすい・・・というか嘘吐き(愛を込めて)なのでこの詩は戸塚祥太にぴったりだと思い、大量のとつかさんの写真の中央にこの詩を配置したわけです。詩の話はこのくらいですね、別の話題に戻りましょう。何話してたっけ、と思い返せばメンヘラ的要素を作品に入れだした、というあたりですね。メンヘラの乱用する市販薬として有名なブロンってあるじゃないですか、それの液体タイプは私は飲んだことないんですけど、ラベルを剥がせばそれっぽいかな、と中央の台にユンケルの瓶などを何個も置きました。これもメンヘラ的要素です。というかなぜメンヘラ的要素にこだわるのか?それは単に当時の私が不安定だったという以外に、ぶっちゃけとつかさんもメンヘラだなー-っと思っているからです。その不安定さを表したかった試行錯誤の話をここから先は書いていこうと思います。中央の台の話ですね、そこにはまず借りた照明があって、その周囲に様々な透明なものがあります。この『透明なもの』は今取り組んでいる制作のテーマになっています。まぁ、例えばプラ板なんかが置いてあるわけです。このプラ板は普通のものとペットボトルを加熱したもの、それから普通のプラ板をその後ライターで直接炙って変形させたものがあります。ちなみにその際足を火傷しました。ようやく治ってきたところです。その直接変形させたものはもちろん歪で、一部は焦げてしまっているところさえあります。なんて不安定なんでしょう!!良い不安定です。普通のプラ板の方は、もちろん加熱しだけの段階では綺麗に固まったプラスチックで安定、といった感じです。そこで私は持ち前の超絶不器用さを生かして、不安定極まりない立体物をそのプラ板で作ろう!!と思いました。その題材は私が愛してやまない資生堂の幻の香水、『ノンブル・ノワールです。今回の課題の制作メモにも書いたのですが、この香水の名前から、黒というのは透明の真逆だからこそ一番透明に近い色なんだ、と私は考えています。で、肝心の立体物。いい具合にガタガタな仕上がりで、これもインスタのストーリーアーカイブにあるのですが、当時の私も思わず「きもい」とのコメントを残しています。ペットボトルはいろはすを使いました。あの柔らかさが独特の加熱され具合、捻じれ具合を生んで見事な不安定を生み出しました。にしてもなぜ私がとつかさんをここまで不安定だと思っているかというと、単純に文章です。ブログの文章とDuet誌上で連載している謎の小説、あるいは詩がとんでもなく不安定なのです。テンションの落差が手に取るようにわかります。それに、文章自体の不安定さというのもあります。なんやかんや言って、どんなに言ってもとつかさんは高卒(本人は最近中卒だと言いましたが私は高卒だったと記憶しています。もしかしたら高校中退?)で、学歴があるという訳ではありません。しかも本人の言うようにどちらかといえば、というか、明らかに成績不良の生徒の方です。なので国語的な文法をしっかり学んだ、とは言い難いです。彼の文章は20歳を越えてから読んだ伊坂幸太郎、身近だったジャニー喜多川、友人の詩人の影響を強く受けたものです。はっきり言ってしまえば彼には教養が足りてません。彼と似た要素の人物として加藤シゲアキが挙げられると思います。彼は中学受験からエスカレーター式で青学に入った賢い人間です。私は加藤シゲアキの『ピンクとグレー』を読んだ時、あぁ、国語のできる、文法を学んできた人の文だなぁ。と思いました。アニメ映画の『パーフェクトブルー』の構成に影響を受けたという話を聞いた時にも、こことここに影響を受けたんだな、とすぐ納得のできるような、整った文章でした。ですが、私はそのような国語的な文法の文章も好きだけれど、無教養で感性と勢いと熱意だけで構成されたような文章と言えるようなものが大好きなんです。それが私の思うとつかさんの文章で、ジャニーズ以外だと吉井和哉の詞なんかが該当するように感じています。だからこそとつかさんの文章は文法的には正しくないから、逆にそれが力強く、カッコよく、支離滅裂風ながらものすごく強い意志のようなものを感じることがよくあります。その印象が諸刃の剣なんです。そういう、文章から滲み出る危うい強さ(実際、言動も危うい)を表現したくて、脆いけど攻撃的な、諸刃の剣である『メンヘラ』の要素を入れたかったように感じます。その要素として選んだ睡眠薬の殻と瓶を、教授はこう評してくれました。「この中央の(瓶たち)がなかったら単に好きな人の写真を貼っただけの一方的なものになっていた。この瓶とかが自撮りとかとその人(とつかさん)を繋ぐ仲介の役割をしてくれている。なんならもっと偏執的に自撮りを貼る数を増やしてもよかったんじゃないかな。」私は自分の意図した『繋ぐアイテム』としての睡眠薬や瓶を実際仲介の役割をしている、と受け取ってもらえたことがひどく嬉しかったです。また、先日すこし親しくならせてもらったフォロワー様から『概念を視覚化できている』というお言葉をいただきました。これも非常に嬉しかったです。(そのせいでこの文のプロトタイプのようなものを送り付けてしまいましたが・・・。)とつかさんのことを知らない、あるいはよく知らない人にもその雰囲気を伝えられたら、と思って制作していたのでこんなに嬉しい言葉はないです。ありがとうございました。

 

さて、これで概ね憶えてる限りのこの話は以上です。長文なうえに乱文、読んでいただける方がいたら本当に申し訳ないですね。自分のメモ書きとしては十分ですけど。はやく機能を使いこなしたいものです。

最後まで読んで頂けた方へ、心からの感謝を。

本当にありがとうございました。

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